大地の癌 Ⅲ 序章

目玉をえぐられた戦士は怒った。

才に恵まれなかった魔術師は呪った。

二つの「負」が策を練った。

自分達を否定した世界を「食い物」にする術を。

それは愉悦を生んだ。

ある種の者達に愉悦を生んだ。

光は完全に奪われた。

闇は毒をはらんで貶められた。

世界を狂わせることを選ぶ者達は、

今日も月夜を待って狩りをする。

君の光は届くだろうか。

穢された闇に、狂わされた月の光に、取り戻せるだろうか。

その世界の無垢を。