012 「ダンス」

風が吹き抜ける時は

晴れた空が眩しい

カスミソウの花束が

背をのばして日射しを呼ぶ

例え切り取られた命でも

散らばる雨音

雲と共に熱を洗う

息も出来ないような

焼けた大地に点々

夕もやが立ち込める

満ち月の日には冷たい笛の音

カウベルを鳴らして

水面を舞う精霊の

吐く息は白くて

爪先が描く波紋に

ディアナの奏でる旋律を観る

リィラトゥラレィリリィリ

凍りついた霧が降り注ぐ湖面

見つめている白兎

その耳には聴こえるだろうか

沈む霧が囁く魔法

リィラトゥラレィリリィリ

リィラトゥラレィリリィリ

リィラトゥラレィリリィリ

リィラトゥラレィリリィリ