122 「うさぎさんとねこさん」

うさぎさんはとてもいいてんきのひに おべんとうをもっておともだちのねこさんとはいきんぐにいきました

うさぎさんのおべんとうは しろいこむぎのぱんとうすちゃいろのらいむぎのぱんでつくったさらだのさんどいっちです

ねこさんのおべんとうは まっしろなごはんにごましおとさくらでんぷをふりかけてとくだいのやきじゃけがはいっていました

おかをのぼってかわをながめられるところにべんちがありました

2ひきはそこでおべんとうをたべることにしました

おひさまはくもにでたりかくれたりして ときどきそよかぜもふいてきます

きせつをまちがえたちょうちょがひらひらととんでいたりもしました

「きょうはほんとうにきもちのいいひですねぇ」と、うさぎさんがさんどいっちをかたてにいいました

「そうですねぇ」ねこさんがちょっぷすてぃっくでさけをほぐしながらいいました「それにしてもおむすびにしなくてよかったですよ」

「それはなぜですか?」とうさぎさんはふしぎそうにたずねました

「だって おむすびをもっていったら ころりんとおおきなあなのなかにおっこちて ねずみたちのつくったおもちをたべなくてはならないのですから」

ねこさんは あたりにあながあいていないことをかくにんして ようじんぶかくごはんをくちにはこびました

「あなたのごはんはもちごめなのですか?」とうさぎさんはききました

「あいにくうるちまいです。もちごめをかうにはななひゃくえんたりなかった」とねこさんはこたえました

「それならおもちにはできないから あんしんしておあげかりなさい」とうさぎさんがいうのでねこさんはそれもそうだとおもいました

それは とてもいいおてんきのひでした