飽和する水の中 天涯に届く雲
叫んでいる惑星が 氷に閉ざされて
創造することも破壊することもない
沈黙する星と思われている
その氷の底に何億年前の瓦礫を閉じ込め
宙を超え叫んでいても
その声は届かない
霞のかかる月が空にガラスをはる季節
叫んでいる衛星が 電波を発しながら
「セキュリティコードを入力して下さい」
エネルギーが尽きるまで それだけを繰り返す
届くところに居たとしても
壊れているだけと打ち捨てられて
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