手傷からざらざらと砂のように崩れる
日射しに焼かれたパンパネラ
遠き日々は積もるほど
涙など忘れるほど
永遠の少女は大人になれる日に憧れていたね
月夜はひどく陰惨で
銀色の髪を切り取った
静けさは一滴
鋏の閉じる音だけ響かせた
銀塊から作られたコインは
説明不足の言い訳のようだ
断ち切られた螺旋が
ひゅうひゅうと鳴る
北風を連れて去った
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