金魚が泳ぐ水滴の中で
酸素が鈍く濁ってゆくから
水草を混ぜてあげたら
水滴散り散りで
昼顔が蔓を巻き付けた機械の中で
1300年前のレコードが鳴っていた
止まってしまったコロニーに息を
光絶えない限り光合成は止まない
青い 雪が 輝く 水滴には戻れない温度
透き通った水槽の氷 仮死状態の金魚
春が来たら蘇るのだろうか
砂の渦に呑み込まれた咎人は
使者の訪れを待っていたけど
叶わない 願えない 浅ましい
それだけの夢
それだけの夢
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