142 「いかづち」

天地神明にかけて 誓うものなど何もないだろう


絶対零度の中で 分子は凍結する

異端を断罪することが生業なのならば

それはもう神にすがる術もない


死んだ赤子を離さない

アカゲザルにも心はあるのか

それがその世界で

狂いと呼ばれるものだとしても


雷鳴は遠くへ去った