自己に対しての
殺傷の理由を
80枚の手紙に
記してから旅立つ
有機的に生きることも
馬鹿らしくなる無味
眠ってしまった人魚は
ナイフを振りかざして
何かに退化することも
進化と呼ばれるのなら
完成品はきっと
いつまでも未完成な
真紅の血液を透かす
ほむらとなるでしょう
愉快犯を抹消したくなる
雪化粧の氷の城は
春の来る前に北へ去る
白き使者と共に
泣き声は聞こえない
鳴き声は聴こえない
眠り込む意識
氷づけの光
閉じ込めた死海
鉄の琴の音色
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