153 「雲」

キャンドルに灯した炎

火を落とさずに出口へ

たどり着けたとして

もう失った体は

生きる力を保てない

彷徨うのか彼方へ行くのか

選べるならどんな世界も

不思議じゃないから


一陣の風になる そんな気持ちで

泳いでみればいい この空の底を

一陣の風となる そんな気持ちで

飛び立てばいい あの雲の向こう