172 「shutout」
機械的に はじき出す 言葉 ショートした 電球
かぷかぷ笑う 気泡がはじけて 浸透した 容量
崩れた壁の向こうには 自由が待っていると 思っていた?
都市伝説は 吹きすさぶ 悪夢と手をつなぐ 少女
少し黙ってろよ うるさいから
味付けの塩水が 片目に入って 炎症を起こす
金貨のような 月がやけに目障りで 光を忘れた
子供のように 泣き叫んでも 切り捨てられる
まがい物 まがい物 利用価値のなくなった人形
切り刻む 切り刻む 死を前にして言い残すこと?
何を言っているかなんて覚えちゃいないさ
自己満足に付き合うのはもう終わりなんだ
行先違いの地図には世界の縮図なんて描いてない
決定的に違う傷の形をひどく崇高なもののように
唱えてる 祈ってる 思い通りになる人形を
作るために
少し黙ってろよ うるさいから
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