口に牙 手足に爪 鍵尻尾
アリの足音を聞いていた
何かいるのと言われても
アリがいるのと答えても
あたしの言葉分かってる?
窓の外に雀の群れ
思わず叫んじゃったけど
硝子の向こうのあたしには
手出しはできないって分かってるのね
ピーチク可哀想なお嬢さん
あなたは外の世界を知らないね
静かに忍び寄って突然襲い掛かるものなのさ
なんのことなのか 頭が痛くなっちゃうわ
段ボールに入れられた日をハッキリ覚えてる
ごめんねなんて言われても許せっこないわよ
あたしは今日から名無しの宿なしで
公園で配られるフレークに群がる
唯の猫でしかないんだから
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