頭の上に爆弾がある
誰にも教えられないけど
そこには確かに爆弾がある
子供達は楽しそうに走ってる
朽ち果てた体には未練はないけど
頭の上にある爆弾を
誰かに教えなくちゃって
ずっともがいていた
それは貧しい一家だった
戦争が終わって爆弾は除去されて
幸せな未来が訪れるはずだった
お父さんはトラクターを買った
子供達が毎日走っていた野原を耕すため
お父さんはトラクターを走らせた
僕の頭の上を通って
炸裂した地雷がトラクターを吹き飛ばした
お父さんは両足を失った
僕は伝えることが出来なかった
戦車用の特別な爆弾が
僕の頭の上にあったと
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