電子レンジの中ではじけ飛んだ
カトレアの一輪が水を蒸発させながら
ゆっくりと死んで逝く 形だけ残して
ある種のミイラさ 細胞壁で出来た
素晴らしく美しい絵画は写真を観ながら描かれてるけど
透ける血管の一本まで描き出そうって言うのは大した苦労だ
死んでいるような生きているような
壊れて行くような構築されるような
何かがある その行く末に
何かがあると言うのならば
壊して作ったその世界には
花が降り積もるだろうか
僕はいつまでも 同じオルゴールの音を
奏でるんだ 心の中 データの中 集積回路に電気を通して
はじいた弦が歪んだ音を鳴らす
時は誰が紡いでる?
世界を動かす力は 音色を奏でる余韻で
完結する物語をつづってる
雨が降り出すときだけだ
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