それは新月の夜でした
ひどく静かな夜でした
人の街だけ明るく灯る
あれは確か街灯と言うものです
集まると夜景と言うものを作ります
空は随分晴れていました
誰も月を探さないのは
時代が移ったためなのか
星の中に物語を描いた
心を忘れてしまったからなのか
窓の外を眺める子供達は
外の夜景を目に映しながら
さようならと言いました
レールはガタゴト揺れながら
銀河の中へ導きます
子供達は笑っていました
空を泳ぐ星々へ
それは新月の夜でした
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