冷たい光はいつも月夜
僕達の知っている銀河はだいぶ田舎らしい
時間の流れが星の流れと同じ
伸縮を繰り返しながら
目を閉じて見える残光
手の中で燃えて尽きた
深紅の炎が
内包された知恵と災厄
燃え上がる翼を切り落として
人に与えたルシファー
それを悪意と言うなら
生きて残れなかっただろう
爪も牙も持たない人狼は
狩り殺されるだけの標的
命の駆け引きと言うのなら
滅ぼし合うその恐怖は
正当化されるのだろうか
己の翼を与えた堕天使のように
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