190 「ご飯の神様」

米を炊きます

ラップに取ります

三角に握ります

ゴマ塩をまぶします

美味しく食べます


八十八の手をかけて育てた

八十八の神様の宿った

白かったり赤かったり黒かったり

色んな色をした米と言う

神様を食べています


とてもありがたい

とてもたいせつな

とてもあったかい

真っ白な神様です


雪女は十穀を生んで

遠い山へ帰って行きました

それは遥か昔に忘れられた

厳しくも美しい女神のお話です