金属の羽を持つ天使が
朽ちた花束を抱えて飛び立つ
夕映えの包み込む花畑
静かに瞼を閉じる 息をするもの全て
芽吹く雛菊達に哀悼を
光を風を安らかな眠りを
捧げるもののために手折られるならば
それは贄と同じでしょう
花畑に埋もれた 少女の吐息は絶えて間もなく
胸の前に組んだ手の中に
一輪雛菊 連れてゆくのはそればかり
悲鳴を上げない命は涙も流さないから
その時は 大地の深くに埋めてあげる
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