揺らぐ大気 エナメルのような朝陽がそよぐ
ぬるい日射しは吐息を凍らせることも忘れて
なんだろう 不思議と 流動的な季節が
緩やかに流れて行くんだ
絹糸 紡ぐような 引き換えの命と
代価は魂を数えるためのものじゃないから
消滅して行くのは 地球じゃなくて
滅んで行くのは 世界じゃなくて
過ぎ去った時間と独り言
劣化する銀色が手の平から零れ落ちる
瞬きながら消える街灯
シャランと鳴って消える白銀
やがては そんな時も消滅して
紡いだ言葉も忘れ去られる
僕はどうやら 笑っていられるようだ
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