022 「lie」

繕ったものが醜いと

いつからか知っていたのは

幼い頃の夕方に

のびていた影と僕だけが

かわした約束で


虚像は硝子越しだけど

手の平を合わせられるんだ

実像は目に映るのに

何故か逆さまだと思うんだ


光で出来た世界で

闇を怖がっていたのは

そこに灯す明かりを

知らなかったからで


冷たく沈んでゆく

闇夜の星明かりは

地上を埋め尽くして

見上げた目に白い花を

咲かせる