023 「シンデレラ」

磨きあがられた硝子の国で

二重の虹がかかる空から


積み上げられた宝石は

無価値に等しく

紡ぎあげられた言葉だけ

輪唱する小鳥達


 時をとめる方法を知っているだけ

チクタクチクタク

トクトクトクトク

響く命はリズムを刻む

チクタクチクタク

トクトクトクトク

川を流れる一輪の花


時計塔が鳴り出しても

解けて消える魔法じゃないから

つないだ手を放しても

溶けて消える僕等じゃないから


だけど


君が泣いている時に

僕は側に居ないかもね

君が笑っている時に

僕は笑えないかも知れない


だから


時計塔が鳴り出したら

解けて消える魔法で構わない

つないだ手も放す時

 

きっといつか来るのだから

きっと