028 「昨日の今日に」

ハッカ飴 飲み込んだ

いやにぎらついた 北極星が

グルグル渦を巻く 星の流れに

乗り損ねて 唯の目印になる


時間ばかりが溢れて

たぶん音にしてみたら

オーロラの音色を鳴らしながら

星雲の向こうに飛んで行く途中なんだ


アカシック・レコードを探している人々は

光の粒子を捕まえようと

ずいぶん遠くとずいぶん近くを

行きつ戻りつ 忙しない事だ


溢れているのは時間だけで

持っているのは時間だけで

ほんの少し考えてみたら

答えは至って単純なんだ


暗黒物質は食べれるのかな

きっとハッカ飴みたいに

透き通った味がするだろう