透き通った光を呼んで
水晶なような思いを水辺に沈めた
輪唱する木々のざわめきが
南から吹く風を告げる
もうずいぶん離れてしまった
季節はやがてまた訪れ
泣き出しそうな冷徹さで戒めを与えるだろう
水晶のような旋律を思い出す
凍てつく空気を肺に満たして
そっと呟いた日
決めつけられた言の葉を
殺めてなんと綴ろうか
誰かが込めた秘密など
要らない欺瞞を掻き消して
決めつけられた言の葉を
殺めてなんと歌おうか
君へと伝う言葉すら
途切れて消える月の下
透き通った光を呼んで
水晶のような思いを水辺に沈めた
輪唱する木立のざわめきよ
掻き消してくれ 要らないもの
もうずいぶん離れてしまった
月光はやがてまた訪れ
浮遊するような闇に影を描くだろう
水晶のような旋律を思い出す
溶けない氷を肺に満たして
そっと呟いた
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