風に揺れてる 雲を見上げて
小枝の歌う 響きを耳に
いつもそっと隣に居る
緑の手の平揺らして踊る
願いも祈りもありはしない
唯優しい木陰を歩く
随分と理想的な綿雲が
青空に浮かんでいただけで
満たされる心を「恵み」と呼ぶなら
ずいぶん僕は恵まれているらしい
月に呼ばれた海が満ちる時
水底の貝殻が真珠を吐き出す
銀色の星々が降り注ぐように
この惑星を横切ってゆく
それはまるで光の雨のようだと
誰かの語る天空を描く
一人になりたい時もあるさ
そんな時にも 隣を見れば
小さな草花が芽吹いてる
ずいぶんお節介な風が吹いて
もうすぐ夏を運んでくる
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