月読子 十六夜にて 少し眠たげな
水鏡に 水銀のような光が灯るまで
惑わされてるのは 酔う者ばかり
そこにあるのは 唯の命ある光
天空を見上げて そこに意味があると
気づいて打ち消して 忙しない事だ
月があなたに与えるものは
灯の無い夜を照らすだけの
ほんのささやかな恵みであるのに
複雑化して行く 物語と世界は
ずいぶん置いてきぼりにされてるけど
森を彷徨う者に導を与えてくれるのは
いつもその宙なのだから
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