041 「air」

光は雪のような感触で

一片 二片 舞い散って溶けた



少しずつ変わって行く真空の底

はじけた指先から滲みだす


想い 気配 揮発 消滅


残る感覚 水面を揺らぐように

僕の血液に冷たい波紋



清らかな水に浸されて

眠ったまま覚めなければ良いのに

どうして また 朝は来るんだろう