緋色の夕空の ぜんまい仕掛けの人形
見えてない網膜 聴こえてない鼓膜
キリリカリリ 記録される幻と現は
逆転して 僕の周り霧のように包む
夢を観ているなんて つまらない言葉で
区別しているつもりでも 何も知らないでしょ
ここまで歩いて来るのに どれだけの時間を費やしたか
一瞬の隙間も与えられてはいない
滑稽に見えただろう入念に計画して少しだけの想いを残す
金属的な心に触れたものは 丁寧に切り取られて貼り付けられる
思想家になるほど考え過ぎても
鬱陶しいくらいに空白なのは
夢も現も見つめすぎたからかな
聞こえてくる宇宙の音色が
僕のキャンバスになれば
与えられた知能は使い過ぎても無駄じゃないでしょ
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