049 「Fates」

アリアドネの糸を辿って

樹海を抜け出せたら

幸せな結末が

待っているはずで


生き延びたいのか 留まりたいのか

歩き続ける道にのびた 真っ赤な夕陽と

コントラスト強めに遮ってる僕の影

もうすぐ夜は閉ざされる


頼りないランプなんかより

今日の月は明るいよ

目を醒まして 眠らないで 息続けて

強くあることを望んでいた


脅えきっていた子供はもういない

お星さまが連れてったプルシャンブルー

逆さまの海に沈み込む

星の渦に呑みこまれて 何処にいるかも分かんない


やけに赤い糸だと思っていたら 丁寧に紡いだ血管だった

切り裂けば死んじゃうくらい 深い深い傷の中から

赤い朱い紅い糸が 血の契約が 紡がれた意図が

酸素を無くして黒く変わって ボロボロに崩れてく

どうやらこの先 行方は不明のようで

GPSにも映らない 永劫の無残は 連鎖するように

雨が降るのを待つ君に僕に誰に

襲来する崩壊