霞む夕暮れと目を醒ます夜と
凍りついた雨が降る 潤すものの無い大地
密度は飽和して はじけた街灯り
焼けた網膜に崩れた星 点々
火の粉を躍らせて
カーニヴァルが始まる
舞えよ踊れよ 赤い精霊
炎は街を呑みこんでく
ビースト バード Fates の神々
切り刻まれる 糸くずの中へと
フォリング ダウンズ 零時のタウン
捕まる前に Hurry up Run away
吐いた言葉 前例のない病
散文めいて 意味を含まない
その両手の間にはあるのか
一抹の安息と 永劫なる怪奇が
焼き尽くしたのは定理
最初と最後を記すかのような
呪文めいた言葉を連ねる
カーニヴァルは通り過ぎて
焼けただれた街の中
「無残なものだね」と囁くクラウン
笛を吹きながら煙をくぐって
生き延びた者達に幸福を告げにゆく
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