071 「夢」

曇り空の花霞

月夜の目眩と残骸が

信じられない僕と

無情と呼ばれる世界に


転がっている地面の上

アスファルトの感触


自滅的な無表情

崩れた笑顔はいびつ

失格と呼ばれても

生物としては上等


骨と化すもの生まれ来るもの

信じられるものを真実とするなら

見つけられるまで探す気分で

長い長い空白を想う


宙がずいぶん澄んでいて

重力を無視して飛んで行くまで

待っていて まだ少し ほんの少し

呼吸を続ける有機体でいるから

夢を見て言うの?

夢を見ているの

僕の世界終わる日に

まだあの星たちが存在していることを


夢を見ているの