076 「Sleeping beauty」

湖 浮かぶ 躰 白色

見つけた時は ドラマの終幕

君は標本のように 真っ白になって

湖 浮かぶ 命 失くして



不思議と 怖くは無かったんだ

胸をつぶした蝶を箱に飾るように

記憶の中に一抹 写真のように切り取られてる

君の姿は Sleeping beauty



誰かに知らせなきゃ そんな風に思いながら

真っ白な君を 黙って見て居たかった

僕は君のドラマの視聴者で 登場すべきじゃないんだろうけど

電話をかけたんだ



「もしもし? 今日、一人そちらに逝きました」