ジグザグに小道を歩いてみる
特に意味は持たせない
唯の気分で行く手は変わる
風の向くままって言うから
切り刻んだ髪がずいぶん居心地の良い中途半端
口笛の吹き方を忘れて久しいんだ
逆上がりができなくなって何年かな
必要と不要と時間が変えて行く
アイデンティティって言葉が流行り出すのは
もう少し後だったね
港に集まる野良猫達の昼下がり
ざらざらの毛並みと寡黙な目で語る
歩いてきた道のりはずいぶん勇猛で
日暮れまで眺めてる
子供の頃の夢は猫になる事
なんの都合もぶつけられずに自由になる事
檻を用意する連中の腕を
振り払って掻い潜って
音だけだった「言葉」を覚えて
残すための「文字」を覚えて
考え続けて記し続けて創り出して作り変えて
歌う言葉を探し出したの
あの人の歌う「愛」って言うのは
ずいぶん特別な物みたいだ
I have no it
だけど苦しくは無いんだよ
以上も以下も存在しなくて
唯聴こえれば良い 寡黙な歌声が
囀るように 囀るように
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