終りの話の続きをしよう
銀色の月の浮かぶ水面を見上げた少女
ゆらりゆらめく波の中
水を蹴った両足
鎖を裂いた両腕
女神とかわした約束
変わらない世界
変わらない舞台
変わらない悪意
変わらない犠牲
発達するごとに
贄を求めるのは
知識から権威へ
現実と物語
訳の分からなくなった狂気
唯楽しいんでしょ
搾取する 涙する 悲鳴を上げる事が
ミサの開かれる教会の中で
傷だらけの屍と真っ赤な血飛沫の残る惨状
扉にすがりつく者達を切り刻み
少女は言った
楽しかったでしょう
心ゆくまで泣き叫べて
楽しみたいんでしょう
狂気の涙に溺れることを
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