086 「pure die」

雪色の森の中で遊んでる真っ白な子供達

銀糸の髪 水晶の瞳 透明な腕 ある種の異形のような


透き通った笑い声が何処かに呼んでいる

なにもかも凍結された悠久の静寂の中で

眠ることを許されたら いずれ


急ぐことはない やがて訪れるものだから

純粋な死は闇を得ない

穏やかに回帰して

祝福されるように消えて逝けるだろう


海の中に生まれて 大地を踏みしめ 宙を歩めば


進化の庭で子供達は笑うだろう

この生まれたばかりの世界は続いてゆく

明日が来ることを信じないなんて

生き延びてきた生命達への敬意を忘れるのと一緒だよ

僕達は生きてゆく

どんな姿どんな形 たとえ異形に変わるときが


訪れたとしても