009 「摂氏」

行く手には崖

振り返れば闇

仄暗いランプが

灯す行方は不明


僕は何を探していたの

君は何を探しに行くの

夜風と星の吹き抜ける

透明な炎を思い出す


この両手から羽ばたいて行け

光描くもの 闇を放つもの

全て全て 飛んで行けばいつか

カシオペアに届く日が来るだろう


僕は何を見つけただろう

君は何を見つけるだろう

夜風と星の吹き抜ける

透明な炎を思い出す


それはとても暖かな冷たさで

僕の指を凍らせて引き裂くの

それはとても冷徹なぬくもりで

君の眼焼け爛れて引き裂くの