095 「秘密」

不幸自慢を螺旋状に並べてみます

ドミノ倒しでカタカタ駆け上がります

お花畑に住めるほど無口でも笑顔でもあたまわるくもないもんで

世の中が真っ白じゃないことも知ってるけど

真っ黒でないことも知ってるんです


僕が居なくなるまで 居なくなってからも

地球はそんなに変わらないでしょ?

僕の期限が終わっちゃうだけで

この体を抜けだしたときは

宇宙に飛び立って極彩色の星の海へ

楽しみな大旅行です

陰陽の間にある何千何億の光の量

その中に僕は旅立つんです

体を抜け出るときは苦しいけど

その先に待っている世界が美しいことを知っているから

何も怖くはありません


夜空を見上げたら少し思い出してください

いつかの日に聞いた「秘密」を