097 「フェスター」

マイナスと熱 歌唱評価に0への回帰を

水で癒す傷 毒素が染み渡る体内

息を吐き出す度に 大気は汚染されてゆく

そんな風に教えられて育ったけど


「アナタタチハメグマレテルノヨ」

「ヨノナカニハタベラレナイヒトガイテ」

「コドモノコロカラハタラカサレテ」

「ナンニモオシエテモラエナイコドモタチガ」

「タクサンイルンデスカラ」


じゃぁ その子供達に配って来れば?

あんたの言う「恵み」ってものをさ


「カワイソウ」な子供達は

なんにも諦めずに生きてるのに


救急搬送 脳内出血 コレステロールが 少し多すぎたようで

黙ってる 僕の役目 語ることじゃなく 言い分を聞き分けて

誰の味方 誰の裏顔 見分けることだけ 失望には慣れてるさ

死んだ肉 冷たい日 みんなが望んでる お人形はいないんだ


何の感情 無き者と 思ってるんでしょ 言い分を聞くだけの


れしぴ通リニ作ッタノダカラ コノ味ニナルハズダケレド

期待にはそぐわないのが 世界ってもんさ


欠けた太陽が雲を透かして降り注ぐ

影はいつも真っ暗なままだ

夏の夕暮れに赤色灯を焚いた