098 「数多」

砕けた欠片が降り積もる 深々

内容のない答えはいつも つぎはぎ

完成も間近な頃に いつも邪魔される

そういうのが魔物って言うものの

存在価値だから


考え続けることに際限は無いね

ただ笑っていられるってのは

大した強さだ

闇を見ても光を見ても


残骸みたいな 余り物の言葉達

組み立てた絵 崩して雑然と散らす


今生きていることが全部なんだとして

だけど刹那的になるほど甘えてもいない


君に伝えたいことの数多

片手の数だけでも残せたら

僕は笑っていられるだろう

せめて君の前では