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時々徒然

作家になる時決めた事3つ

1、「考える時間を十分にとる」。

作品に関わっている間は、ずーっとこの状態です。僕はプロットを作らないほうなので、自分の作った過去の作品を読み込んで、登場人物の人格と行動パターン、置かれている状況を丸暗記します。

そして、その登場人物が、この条件の中でどのように行動するか、を、無意識に「予測」出来るようになる頃に、執筆を始めます。

なので、登場人物が、制作者にとっても「思わぬ発言」をしても、放っておいて筆を進めます。そうすると、その「伏線」が、ちゃんと活かされるときが来ます。

さっき「無意識」と書きましたが、僕が「自分の意識」として認識していない「無意識」の中で、物語がしっかりと進行していると言うことでしょう。

この「無意識下の世界の創造」のために、ものすごく時間をかけて情報を呑み込むので、「考える時間だけは譲れない」と言う条件を、まず付与しました。

今は小説に関する例を挙げましたが、もし絵を描くとなったら、色んな絵師さんのイラストや、アートの世界の作品の情報、日頃撮っている写真の映像等を「一通り目にしてから」創作を始めます。

目にした情報の中で、自分が「これは良い」と思った要素を、自分の中で噛み砕いて、絵に反映します。絵の描き方とかを紹介してくれるYouTube動画は、すごく助かりますね。

2、「〆切を設ける」。

これは、コンスタントに作品を作って発表する、と言う「期間」を定めるために設定しました。僕の通っていた大学でも、作品の〆切と言うものがあって、それをこなさないと単位がもらえなかったのです。

つまり、「世の中で作品を提示して行くには、決められた期間内で決められたクオリティの物を発表できなければならない」と言うことです。

自己完結ではならない、と書くと意地悪ですけど、「自分が納得するための作品」を作って、それが世界に認められる人は、「アーティスト」です。作家ではありません。

「クリエイター(作家)」であることは、常に「世の中」と接して、情報を吸収し、期間以内に「作品として提示する」事が出来る能力が必要です。

何故なら、「時間をかければある程度のものは誰でも作れる」からです。あえて期限を決めることで、「その期間内に集中して能力を発揮する」と言う習慣を付けました。

HPを運営して行く中で、あまりにも〆切がコンスタント過ぎたのと、既存のHPの形式では増え続ける情報を「整頓して提示できない」と判断して、現在は動画とお知らせ以外の〆切を解除してあります。

3、「一人に染まらない」

制作を行う上では、「一人の時間」が必要です。特に、小説書いて写真撮って絵を描いて音楽作って…と言う、無謀なことをしているときは、特に「一人の時間」が必要です。

ですが、あまりに一人に染まりすぎると、先に述べた「世の中」と言う情報が遮断されてしまいます。創作を行なう上では、時には「世の中」を遮断することも必要ですが、

「無意識下の世界」で起こっている事情を完結させたら、「世の中」に戻ってきて、折角情報で溢れた「世の中」に接しましょう。

それは、書籍でも良いです。YouTubeでも、テレビでも、新聞でも、近所の散歩でも良いです。友達と話したりするのも良し。音楽を作っている人なら、好きなアーティストの曲を聴く、等でも良いです。

僕が歌詞の中でよく使う言葉ですが、そう言う「有象無象」を吸収して、また新しい「作品」を生み出すエネルギーを得るのです。

僕が個人的に決めている「一人に染まらない」のラインは、「コミュ障にならない」って言う所かな。

自分の知らない世界を知っている「他者」と言う存在が居て、その人が「何かを発信している人」だったら、もう、話しかけないわけには行かないじゃないですか。

僕は割と話題が無いほうなので、どちらかと言うと、相手にインタビューをするつもりで話しかけるんですけど、そこで面白い話が聞けたら棚ぼたですよ。

以上、3つが、僕が作家業を行なっていく上で、決めた事であり、必要としている事です。