2020年【7月の音響】について
記憶が無いんです。忙しかったのと、あらかじめ書いてあったポエムがものすごく暗かったのは覚えています。
そのポエムから、キーワードだけを抜き出して、再構築する作業をしたところは覚えています。
でも、その再構築したリリックの記憶が、無いんです。次の日には、何を書いたか覚えていなかった。
よっぽど精神的に切羽詰まってたんでしょうね。別に15日締め切りでアップしなくても良かったんですけど、今回は何かよく分からないうちに曲が出来上がったので、
よく分からないうちにアップしてました。作詞の段階でも、曲が出来上がってリリック書き出した段階でも、なんかイマイチいつもと違うなぁって思ってたんですけど、
違うも何も、記憶にすら残らない曲が出来たってことなんでしょうかね。
そんな、雨上がりに積乱雲の見える、7月折り返しの16日でございます。
2020年7月
7月の音響「閃光」について
上記でも述べていますが、僕が普段書いてた詞のキーワードを拾い上げて作った歌です。
10割中3割くらいが作詞の言葉で、後は原形を言い換えた言葉を使ったり、音に合うように言葉を付け加えたりして形にしました。
どう読んでも気が楽にならない歌詞です。「?」の文字が多いですが、文字化けではなく、単に疑問符が多いだけです。
「望まれるのは闇の吐息? 望まれない日射しの下」って言葉が繰り返し出てきますけど、単純に、言いたいのはこの部分だけなんでしょうね。
「君の望む闇は何処に?」ってリリック内で言ってる通り、日射しを拒むのに、完全な闇を嫌うって言うのはどう言う理屈だい?
真っ暗闇の中で真っ暗な言葉と戯れていたいんでしょう? それが好きならそうしなよ。揺らがない闇はいつも宇宙と一緒にあるぜ。ってなことを言いたいんですよ。
虫歯をいじって痛みに悶えたいタイプの人に嫌われる歌。心の傷をいじくって感傷に浸りたい人に嫌われたい歌。
そう考えると攻撃的ですが、むしろ「マゾッホ」な人からは好まれるのかもしれない歌。
不憫な歌だなぁ。
曲もそんなに明るくないし、IAさんの声も歌わせてることも、中火なんですけど、タイトルは何故か「閃光」。これは歌の中に出てくる言葉から取りました。
「中火」と言うのは、僕が本気で「ヘイトリリック」を作ったら、もっと怖いこと書くからです。この曲は、ちゃんとマイルドに良い湯加減をキープしています。
ですが、決して熱さはないんですよ。どちらかと言うと、冷たい。冷えた曲です。
今回の作曲について
和音多めですかね。だけど、単音の所はアルペジオではなく、唯「聞いてみて良い感じだった音」を並べているだけです。
【音響効果】も3ループ目なのですが、そう言えば今回はIAさん曲を作って無かったなと思い出し、あえてIAさんに歌っていただいています。
最初は、ベースとツインギターとドラムだけのシンプルなパンクだったんですけど、あらかじめ設定してあった楽器音に「バイオリン」と「フルート」があったので、ちょちょっと音色を付け加えました。
フルートが結構高音なので、慣れないうちは耳障りかもしれません。
俺がバイオリンの音をいじると、どうしてもゲームの戦闘音楽になるんですけど、今回は16分音符を跳ねるような音階で使ってる部分もあり、軽快な音を出せてるかと存じます。
一部、IAさんのロングトーンとギターとバイオリンが、「パラララー」みたいになってるところがありますが、あの辺は「閃光」って感じかな? 光の在る感じ?
全体的にうるさい曲ですね。バイオリンとフルートがすごく主張しています。
ベースが単体で聞くと様になってるけど、他の楽器と調和していません。これは今後も課題ですね。低音の扱い方全般。
この曲は、ドラムから作って行ったんですよ。珍しく、全部の音を同時に作らないで、ひとつづつの楽器の音を、ドラムと合わせながら作ったんです。
そしたら「ぐちゃぐちゃ」なものが出来たのですが、僕に求められてるのは、「和音に忠実な美しい旋律」ではなく、「ノイズィーな混沌」だと分かっているので、これはこれでアリかと。
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