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時々徒然

香水

タンスを片づけていた時のことである。元友人から3年前に届いた誕生日プレゼントがあった。

あまり気のりはしないが、開けてみた。

財布と、香水が入っていた。最初は香水だとは気づかなかったが、「念のため」にシンクの中で、スプレーをノックしたみたら、飛沫が出てきた。

「洗剤か?」と一瞬疑ったが、臭いのしつこさからして、どうやらこいつは香水らしい、と判断した。

例えるなら、お茶を薄めてグリーンフルーツ臭いっぽい物を添加した液体。一言にまとめるなら、「青臭い」と言う臭いである。

さっきから「臭い」と書いているが、本当に臭い(くさい)。自分の体臭に気づかない、加齢臭を纏ったご高齢の婦人などが、プラスαでつけそうな香水である。

最初に香水を送ってきたと知った3年前、要らねーから返すと言ったら、その元友人が言うに、「セールで安かったから買ったもので、返されても困る」とのことだ。

俺だって、こんなの送って来られても困る。ガラスものの回収日は月一だし、何より中の液体が処分できないので、ガラスの日担当の収集係の人には、すごく迷惑をかけると思う。

その安物の香水の入ったプレゼントボックスには、手紙が付いていた。「誕生日プレゼント、気に入ってくれるかな?」by 元友人。

お前、セールで買った安物の香水で、海老鯛でも釣ろうってか。

そんな話はさておき、香水って言うものは、軽く8割は「加齢臭」の臭いだと思われる。

よっぽど気を付けて買わないと成らないし、俺としては下手に変なにおいがするより、これも香水だが、シャンプーの香りとかのほうが好きだ。

シャンプーの香りを馬鹿にして、「男性用香水」を選んでいた別の元友人が選ぶ臭いは、どれも加齢臭だった覚えがある。

一体、香水をつけると言うのはなんの目的なのか。

中世欧州では、風呂に入らない間、体臭をごまかすために香水を薄めた水で体を拭いていたらしい。

木は森に隠せ、臭いものは臭い臭い(くさいにおい)で隠せ、と言う事か?

なんであれ、昨日手に付けた香水の臭いが、未だに臭い。

こんなものが「香水」と名付けられて売られているのだから、世の人々は騙されていると思う。