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月々徒然

夜中にゲリラ豪雨

夕立を風情なく表現するとそう言う事だと思う。八月末日は調子が悪くて一日中眠っていた。眠って起きたら9月になる6時間と2分前だった。まだ結構時間あった。

そして9月1日午後である。めっちゃ雨が降ってる。滝のように降っている。秋雨前線活動中である。スニーカーに防水スプレーがしてあっても、跳ね返りが足首から侵入してきて全く意味がなかった。

帰ってくる途中、横断歩道を待って居たら烏を発見した。なんか知らんけど、ばっしゃばしゃになって、歩道を歩いていた。リアルで烏の濡れ羽色と言うものを見た。つやつやしていた。

烏は地面をついばみながら、地面の上を歩いてくる。雨をしのいでいても腹はいっぱいにならんからな…と思いながら、2、3回振り返ってみた。気にしてはみたが、烏と言うのは餌をあげると、餌をくれる人と、餌をもらった場所を覚えてしまうのだ。

どうにもしてやれんな、と思って信号(正面)を待っていた。烏は、俺の横に来て、歩道の出っ張りの上を、「俺は、お前なんて気にしちゃいないのさ!」と言いたげに数歩歩いた後、一番自分が格好良く見える角度で首を横に向け、ポージングしてみせた。

信号が青になった。俺は「彼等も自己主張と言うものがあるらしい」と思いながら、デパ地下へ買い出しに行った。特に烏が食べられるような物は買わなかった。

烏がポージングしてみせた件から、数日前、どうやら飼い猫と思しき猫に「瞬きの挨拶」をしたら、家に帰ろうとしていた猫がちゃんと姿勢を正して座ってこちらを見つめ返して来たことがあったのを思い出した。

たぶん、猫的には「丁寧なあいさつをされたから、喉くらい掻かせてやろう」と思ったのかも知れないが、俺は猫が姿勢を正しただけで満足して家に帰った。

猫よ。お前達は気を許すとおねだりをしてくると言う事くらい俺は分かっているのだ。そうだ。数年前の冬の出来事で、痛いほどわかっているのだ。名も知らぬ猫に施すためのおやつカリカリ等、買ってやらぬわ! って、心に決めたのだ。

猫は心の中で飼っておくに限るのだ。

曲を作ろう。