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時々徒然

吸血鬼の心境

俺の書いている小説には、かなりたくさん吸血鬼の人が出てくる。歴史上の吸血鬼と呼ばれる人ではなく、種族としての吸血鬼。

それで、当HP掲載の「Ash eater」シリーズを書いていた時からずっと思ってたんだけど、「血を飲んでみて、美味いと思う感覚ってどんなだ?」って居のが、割と宙ぶらりんだったんだ。

何せ、主人公のナイト様は拒食症(血を飲まない)の吸血鬼だし。彼等はお茶とワインとカットフルーツは食べられるので、俺もあんまり「血液を飲む吸血鬼の心境」って言うのを言及せずに、

このシリーズを続けてきたのだが、第2部にあたる、「Half Devils」シリーズを執筆するにあたって、ついに血を飲むタイプの吸血鬼の心境を描写しなければならないことになりました。

鉄分が多く、栄養価が高くて、のど越しが良く、甘め。そして、俺が飲んで「美味い」と思う、体に負担のかからない液体、を実際飲んでみる必要があると。

そんな都合の良い液体が、ありました。最初は普通に今日の夕飯のドリンクを選んでて、鉄分足りない(貧血気味)だから、こいつを飲もうと思って選んだのが、

コールドのミルクココア。甘いやつ。

何の気なしに飲んだんですよ。それが、めちゃくちゃうめぇと。体が欲していた成分をちゃんと含んでいると。

それで、ああ、吸血鬼が、「腹減った。血が飲みたい」って言う時に、美味い血が飲めた感覚ってこんなのかって思ったんですよ。

もう、どんどん飲んじゃう。ココアは、カップに入ってて、一定量が分かるから飲み過ぎないけど、確かに「際限なく飲める状態」だったら、腹一杯飲んじゃうよなって。

吸血鬼は、生き血を飲むと言う行動で、結果血を飲んだ生物を失血死させてしまうわけですが、飲み過ぎなければ対象者は死なないわけですよ。

その点を踏まえて「Half Devils」と言うお話の、象徴であり、以後の話の中心になるであろう双子の存在が生まれるわけですが。

まさか、僕もミクルココアで吸血鬼の心境が分かるとは思わなかった。

吸血鬼疑似体験がしたい人は、すごく疲れてて腹が減って喉が渇いてて、なおかつ貧血気味の時に、ファミマのコールドミルクココアを飲んでみましょう。184円くらいで売ってるやつ。

「欲していたものはこれだ!」って言う液体に出逢った感覚が味わえる、かも知れません。(後日、ファミマはココアを置かなくなった)