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制作秘話



2019年【3月の音響】について



太鼓が使ってみたかったんですよ。和楽器。歌も和メロ?。ちょっと無理矢理詰め込んだ感強い、ややアフリカンミュージックなロングトーン。そして何故か西行(の句)。

イントロが出来上がった時は、「日本の祭」か、「民族系の何か」って感じだったんですけど、俳句を織り交ぜたので必然的に「和」になりました。そしてやっぱり桜の気配はする。

今回はイントロと間奏にハミング…とも言えないボイスが入っているので、今までの曲の作りとは割と異色な感じかな? 最終的には、攻撃的なパンクになるんですけどね。

「和楽器で出来る限りのロックテイストの曲を作ろう」と思ったら、こんな感じになったんですけど。

途中からロックサウンドも入ってきますが、イメージは「和」かな。ボイスが入ってないとイントロが長く感じるので、あえてロングトーンを入れたらきつきつになってしまったんですけど。

色々新しいことに挑戦してみた曲です。

2019年3月



2月の音響「時枷」について



今年第2弾の「和」。今年は「和」の年になるのか? 次の展開は考えていないので、そんなに「和」ばっかり作ってられないと思うけど。

和楽器で陽気な曲を作ろうとしたら、何故か疾走感が…。テンポ150で駆け抜ける系の曲になりました。

こんなのばっかり作ってるから、友達に「君は普通にバラードとか作れないのか?」と聞かれてしまうのですが。

バラード! 作れないことはないぜ! って言う曲は、新譜に込めました。

恋とか愛とか言わないバラード。その新譜は、先日業者から届いたのですが…試聴してみたら、全体的に音が割れててホワイトノイズが入ってる!

その事については、現在業者さんと話し合い中です。

それはさておき、「時枷」についてですが、春の曲ですね。これは春真っただ中の曲。風の渦って言う描写が出てくるので、春一番が吹いてる頃の曲じゃないだろうかと。

西行の句を織り交ぜたのは、ちょっとした遊び心(Peaceさん発案)ですが、良い感じに渋くなったかな…と。勝手に納得しています。時を超えてありがとう西行。

「歌っている 今 全てと」の部分のGUMIのハモリが好きです。

歌詞をつけたのは後ですが、良い感じに文字数があってくれました。



今回の作曲について



三味線、琴、太鼓、がイントロを奏でておりますが、此処にベースも付け加えてあります。低音しっかりしないと、ただ高音がうるさいだけになってしまうので、太鼓の音を殺さない程度に。

で、GUMIのイントロボイスが全てを叩き潰すか…と思いきや、このボイスは「Megpoid Adult」を使っているので、高音の「あ」がやや細くなって、良い感じに音に紛れてくれました。

それから、AメロBメロサビ部分は「Megpoid Power」使用です。今回はこの2種類のGUMIを使ってます。

この2つのボイスは、V3版のGUMIの声の中では馴染みの良いほうで、「Power」のほうが、少し発音が早くて、活舌が良くて、低め(デフォルトでジェンダーファクター+20設定)の声なんですね。

「Adult」のほうは、全体的に大人びた声だけど、「Power」よりは発音は穏やかで、それこそ、高音の「あ」の音とかをぼかしたいときには使い勝手が良いです。

今回は、テンポが150あるのに16ビート発音の部分があるので、最初「Adult」で歌わせたときは、何言ってるか聞き取れなかったんですよ。

その活舌の部分は、「Power」ならカバーできたんですけど、全部「Power」だと、今度はイントロボイスとかの雰囲気が無くなってしまうので、両方に別発声で歌わせると言う方法をとりました。

人間だと、この部分はハッキリ、この部分はファルセット、この部分はウィスパー等、声の切り替えとかも(練習すれば)簡単だけど、ボカロは調教しないと一定の声で歌ってしまうので、

僕のような「最低限の調教しかできないっす」って言う人は、GUMIお勧めです。色々声質があるから。

それか、いっそV5エディタを買って、V3以降のボカロのあらゆる声質を使い分けるとか。そう言うのは金と技術のある人がする事だけどね。世知辛いなぁ。

ちなみに、「Adult」と「Power」なら、ハモリも、ただ歌メロの旋律をコピペして、要らないところを削って、要る所だけ残したらこんな風に出来上がります。

是非、何度でも聞いてみて下さい。