LuNa RhyThm official web site

制作秘話



YouTubeアップボカロ曲。「水に浮かぶ街」の歌詞は?



タイトル「水に浮かぶ街」。作詞作曲:胎夢。歌:初音ミクV3


風に踊る花 水に浮かぶ街 波は穏やかに 消えてく影見送ったね


歪む緋が(残る) 今遠く(光り) 手の中に(つかむ) 満ちる日射し溶けて

青空と(麻酔) 白銀の(醒めぬ) 狭間には(ままに) 無言の残月が


ざわめいた風の中 包まれた光景は 思い出さずとも ほら いつまでも鮮やかだよ

傷ついた羽ならば 切り取ってしまえば 暖かな大地が 無に帰してくれるからね


歩いてく(ずっと) 笑えずに(鳴いて) いたとして(いるの?) 咎めはしないから

呼んでるよ(きっと) 聞こえるよ(届く) その声は(はずと) 響き続けるから


水の中に心沈めた 冷たい息 ステンドグラス 何も待っていないけれどさ

時はいつも留まらないね

凍る海に白いブーケを 沈む水面 銀色の空 ほつれてくる花びらのような

深と大地染める結晶


錆びついた琥珀色 涼やかな綿雲を 透き通らせるけれど いつぞやの幻か

褪せて行く銀色に 留めようとしてもさ 名前も知らない花 何処に咲いていただろう


白い雲(浮かぶ) 灰の雲(流れ) 赤い雲(包む) 混ぜ合わせた空に

降り出した(答え) 白銀を(纏う) 暖かな(息吹) 背を押されるように


(光り出す 闇の底 ぬくもりは 闇の中へ 消え去った 熱も無く 闇の中 闇の彼方)


水の中に心沈めた 冷たい息 ステンドグラス 何も待っていないけれどさ

時はいつも留まらないね

凍る海に白いブーケを 沈む水面 銀色の空 ほつれてくる花びらのような

深と大地染める結晶


何も待っていない僕にも 季節は今でも何か告げ 指の間ほどける風のようにつかむことはできない

例えば その答えを誰が 僕に投げて来たとしてもさ 風と生きる花の如くに 僕を殺す僕じゃないから

風に踊る花にも 水に浮かぶ街にも 咲いた雪華白く 包み込まれてゆくけど

見失わない熱が 僕の左手にある この道は続いてく 水に浮かぶ街からさ



「水に浮かぶ街」について



自分で作っておきながら、最初にサビを聞いた時は「バラバラな音の羅列」にしか聞こえなかったのですが、

ミクさんが綺麗に歌い上げてくれたので、なんとか日の目をみた作品です。

サビ途中の、ため息のようなコーラスも、慣れるまでだいぶかかりました。制作者的にも、考える点が多いのだから、閲覧者様は「???」でしょうね。

背景は、地中海の漆喰の街のような物が描けないかなーと、マウスを転がしていたら、町のような墓標のような…不思議な絵が出来ました。

手前の水のうねりも、マウスでお絵描きを。

描き文字もシンプルだし、詞のほうは「比較的読みやすい」のではないかと思われます。

唯、Bメロ?のメインボーカルと、()でくくってあるコーラスの言葉は、関連付けて読んでも面白いし、別々のことを書いてあると思ってもらっても、

それはそれでありです。そう言う曖昧な所を狙って書きました。

(光り出す…)の所は、曲を構成しているシンセの音が、そんな感じの言葉に聞こえてきたので、なんとなくつけた歌詞です。

いつも、歌詞を書きはじめる時、オチはどうなるのかとは考えないのですけど、この曲は、「旅立ちの歌」的な、気持ち希望のあるオチがついたので、

歌詞としては出来の良いほうかな、と。

曲としてはすごく実験的なんですけどね。その点については下記にしたためます。



今回のボカロ作曲について



初音ミクV3のうちの、3種類の声を使った曲です。メインボーカルが「DARK」版、コーラスが「SOFT」版と「SWEET」版で作られています。

「微かなコーラス」を作りたかったので、「SOFT」はメインボーカルを殺さないようにギリギリまでボリュームをしぼり、

逆に「SWEET」は発音が弱いため、「SOFT」とバランスがとれるくらいにまでボリュームを上げたのですが、ヘッドフォンやイヤフォンをしないと、

すごく聞きとりづらいコーラスになってしまいました。

高いほうのため息が「SOFT」、低いほうのため息が「SWEET」なのですが…「SWEET」の存在感が本当に希薄ですね。

曲のジャンルとしては「エレクトロニカっぽい何か」って感じです。自分の作っている曲のジャンルが分からないって相当危ういですけど。

ちょっと工夫してみたところとしては、本来高音で使うらしき金属音のトーンを、ヘ音で使ってベース代わりの音にしています。

エンディングで、その金属音の乱打と共に、少しだけ画像を変化させました。色が変わる程度ですけどね。

でも、金属音の乱打とと色彩の変化がうまく調和していて、中々見応えのある一瞬です(笑)。見ごたえあるのに一瞬です。

もう少し、画像にもこだわりたいなーと思っていたので、次作品あたりから、段階的に…動画とまではゆかなくとも画像を増やす試みを行ないました。

そのお話は、また別記事で。