LuNa RhyThm official web site

制作秘話



YouTubeアップボカロ曲。「センティグレイド」の歌詞は?



タイトル「センティグレイド【℃】」。作詞作曲:胎夢。歌:Megpoid Whisper


風追い 時追い さえずる 旅人 何千の夢

奏でる言葉を 探し続けてる まだ観ぬ世界の 美しさを語るためだけそよいだ

吐息を抱いてく

やがては芽をふく 鎖をとくように


た た た た た た た た


芽吹く森 止まった時計が 壊された時を示しているよ


やがて来る慈雨の時 やがて咲く百の花

奏であう枝葉の音 森の者のみぞ知る


その音色彩った さえずりを包む木々

時を超え 風に成れ 雲と舞い 雨を呼べ


降り立つ光に 両手染め 見上げた光(あかり)は焼きつける

見知らぬ空(くう)に描く影法師


日射しは 削られ 月夜を 探した

やがて冷たく


眠りをむかえる 乾いた滴には 日射しを忘れた 水銀の夜が合う

冷えてく消えてく センティグレイドの夜 ひらりと舞うのは 滴か粉雪か


ら ら ら ら ら ら ら ら


銀色の天使降り立つ 鈍色の世界 迎えにゆくよ


安らかな眠りへと 目覚めの日待ちながら

深々と時つもり 旅人は月を観る

満ち月が凍るまで 波音を聴きながら

手の平に割いた雪 凍りつく何もかも


奏でる言葉を 探し続けてる まだ観ぬ世界の 美しさを語るためだけそよいだ

吐息を抱いてく

やがては芽をふく 鎖をとくように

眠りをむかえる 乾いた滴には 日射しを忘れた 水銀の夜が合う

冷えてく消えてく センティグレイドの夜 ひらりと舞うのは 滴か粉雪か


と と と と と と と と



「センティグレイド【℃】」について



私的には王道のパンクを作ったつもりです(笑)。改めて聴いてみると、なんだか爽やかな歌ですね。

ミューテッドギターと言う、ややこもったギターの音のトーンが面白い響きだったので、採用しました。

曲間の「ぽーん。ぽーん。ぽーん。ぽーん」と鳴っているトーンがそのミューテッドギターです。

ミューテッドと…もう一つのギターをツインで使っているのですが、曲の間中、ちゃんと両方仕事はしているんですよ。

唯、やっぱり「振り子時計っぽい音」を目立たせたくて、ミューテッドさんに、4時の時報を鳴らさせたわけです(笑)。

この曲は楽器音から作り始めて、作詞は後からでしたね。でも、おぼろげな記憶をたどると、作詞をしながら、

ミューテッドギターで時計みたいな音を鳴らしてみようと言う試みを思いついた記憶があるので、

曲作りと作詞はほぼ同時進行だったのかも。

「滴か粉雪か」の所を、本当は別の言葉にしようとしていたのですが、「4文字で、冬で、降って来るもので、綺麗なもの」と言うと、

「粉雪」しか思いつかなかったのでこの形になりました。別に、「地吹雪」でも、字数は合うんですけど、情緒が無いでしょ?



今回のボカロ作曲について



相変わらず、GUMIさんは声が太くて助かります。

この曲で使用した「Whisper」版でも、無理さえさせなければ明瞭な滑舌が得られると分かりました。

と言うことは、無理をさせた部分があると言う事です。

さぁ、どこでしょう。「探せー!! 世界の全てをそこにおいてきた!!」by海賊王、です。

前年と違って、なんて自由なコメントでしょうね。こんな砕けた「作曲について」で良いんでしょうか?(笑)

楽器音も目立たせたい場合で、GUMIを使う時は、若干ボカロボイスを弱めにしたほうが良いです。

GUMIボイスは、下手にボリュームを上げてしまうと、WAVファイルにしたとき、音が割れます(ノイズが入ります)。

他にも、声だけ浮くとか。これは実際使ってみないと他のボカロとの違いが分からないので、説明し難いのですが。

ボイスはそのボカロによって調節が必要ですが、楽器音をそこそこ上げて(私的には+2.3くらいが好みです)、

マスターボリュームをMAX近くに持って行けば、大体良い感じのラウドミュージック(?)になります。

WAVファイルの波形が見れる環境で制作をされている方の場合は、ボカロ合成後の、波形に注目すると良いかもしれません。

あんまり100%を振り切りすぎるのもなんだかなぁと、100%を振り切りすぎて波形がドラム缶になっている日々を経過してから思うのですよ。

CD-Rに焼きこんだ場合も、振りきれてしまっている曲は、そこそこ音がこもっていますし。

ボカロ合成は慎重に。

でも、そのこもってる感じがまた良いとなってしまうと、それはそれで好みの話ですけどね。

>2015