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制作秘話



「深海」について



寿命を全うしたクジラが、海の中にキラキラと射しこむ光を浴びながら、深い海の闇の中へ沈んでしまう歌です。

曲で「光」を表したかったので、曲調としてはそんなに暗くもありませんね。

使っている楽器音もティンクルベルとチャーチオルガンとドラムのみと言う単純さですが、制作者的に聴いていただきたいのが、ALLリピートにしていただいた時の、

このブラスバンドドラムが、あのパンクドラムに進化!! って言う所です。いやー、短期間に急成長したな、と自画自賛しております。

「メガプテラ」の曲順自体を、クジラが輪廻する感じで作ったので、こんな形になりました。



CD-R「ドミノ」について



全体的には、「テクノ気味GUMI曲集」として作りました。

「気味」と言うのは、目指す「テクノ」の領域とは違うものであると言うニュアンスです。

聴きなおしてみると、結構どの曲も個性的で、個人的には「茨の棺」のホラー感がお気に入りです。

でも、GUMIこと「Megpoid」は、中々ミキシングが難しく、声と楽器音のバランスが非常に取りづらかったです。

試聴音源も配布音源も、なるべく声と楽器音のバランスを取ったつもりですが、初音さんの声に耳が慣れてしまうと、GUMIさんの声は非常にでかくうるさく聞こえます。

「楽器音につぶれない良い声」とされていますが、「楽器音も映えさせたい場合には扱いにくい声」でもあります。

それでは、そんなGUMI曲集、CD-R「ドミノ」について語って行きます。



「砂漠の薔薇」について



これは、実は前作CD-R「メガプテラ」用に作っていた曲なのですが、他の曲に馴染まないと言うか…あまりにも、クジラと言うものが抽象化され過ぎていて、

詞中に出てくる言葉が如く「意味不明」になってしまうのと、初音さんに歌わせた場合、楽器音に声が負けてしまう事が発覚したので、GUMI曲としてCD-R「ドミノ」に収録する事にしました。

前作から引きずるクジラ物語としては、「あの世に居るクジラ」ですね。クジラが砂漠上空を飛んでいると言う設定なので。ね? 意味不明でしょ?

話を戻しますと、この曲は、砂漠をあてどなく彷徨っているイメージですかね。

「砂漠の薔薇」と言うのは、砂漠の砂が結晶化して花のように見える塊になるもので、実在する物質です。砂漠をうろついてたらいい物見つけたぜ、みたいな曲ですかねー?

ボーカルは、ボカロならではの使い方を試してみようと、冒頭部分の歌メロと、後から出てくる冒頭と同じメロを、左右から1語づつ発音させると言う手法を取ってみました。

「ヘッドフォンでないと聞きづらい」と、不評です(笑)。