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制作秘話



曲によって歌い手(ボカロ)を決める方法は?



曲の雰囲気と歌声が合うかどうかが一番大きいです。

私的見解ですが、強いハッキリとした発音が必要なら「Megpoid」、細くても可憐な雰囲気を出したいなら「初音ミク」、やや低めで大人っぽい声がほしい時は「Mew」、

ハイトーンからニュートラルまでをナチュラルに出したいなら「IA」と言う所でしょうか。

ボーカロイドは、まだ様々な種類のソフトが出ていますし、「このボカロの声質にあった曲を作ろう」と言う、「雰囲気に合ったボカロを使う」と言うのとは、逆な制作も可能です。

ボカロには、夫々得意なテンポとキーがあらかじめ表示されていますが、あえてそのテンポやキーから外れた曲を作ることもできます。

また、「初音ミク」には、大元の「初音ミクORIGINAL」と、「Sweet」、「Dark」、「Soft」、「Solid」の5種類の声が使えるソフト「初音ミクV3」が発売されており、

Windws7以上でも「初音ミク」を使えます。

「初音ミクORIGINAL」は、高音の「ん」が無音になってしまったりもするので、他の声色に助けてもらったりもします。

GUMI(Megpoid)の場合でも、大元の「Megpoid」の他に、「Adult」、「Power」、「Sweet」、「Whisper」の4種類の声を、それぞれ別購入か、ひとまとめにした「Megpoid Complete」で購入する事ができます。

その他にも、「Megpoid Native」や、「Megpoid talk」(Megpoidが指定した音階で「喋ってくれる」ソフト)なんかも出ているそうです。



「白銀の庭」について



ちょっとファンタジックなようで、ブラックユーモアが隠れている一作です。

食われないように逃げ回るウサギと、かなわない夢を願っているカラスの歌ですね。

詞に関しては、あんまり語る事も無いんですけど、曲のほうは…イントロで入ってくるスティールギターの音が、全てをさらって行っています。

曲全体にはあんまりスティールのほうの(ディストーションとツインで使用)ギターの音は使ってないんですが、良い所だけさらっていっています(笑)。

実際バンドサウンドとして弾くとしたら、スティールギター係の人は、とても得な曲ですね(笑)。



「鉄鎖の気泡」について



これは、「硝子の中の気泡って、その当時閉じ込められた空気なんだよな」と言う発想から生まれました。

曲が先に出来ていて、詞をつけたのは後ですが、詞を書きはじめた時は、もっと、可愛らしい曲になるのかな?と思ってました。

なんせ、出だしが「寝言を呟く子猫の夢には」ですからね。このフレーズで始まって、あのエンディングで終わるとは思いませんでした。

この曲は「白銀の庭」とほぼ同時期に作っていたのですが、雰囲気的にファンタジックな所がちょい似てますね。

原曲では、初音ミクV3の別々の声色でツインボーカルにしているのですが、「Mew+IA Remix版」では、名前の通りMewとIAのツインボーカルで歌ってもらっています。

Remix版では、ドラムのシンバルと一部のスネア以外の音をそれぞれ別の楽器音にした他、歌詞をちょっと「いかにもツインボーカルです」って感じに書きかえてあります。

イントロにオカリナの楽器音で原曲とは別のメロディーを入れてありますが、なんか物悲しいような、やたら主張してくるような、不思議な感じになりました。