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制作秘話



2019年【11月の音響】について



動画制作、小説執筆、等々の予定で、すっかり後回しにされた【11月の音響】ですが、曲自体は結構前に作っていたものです。

幾つか曲の候補があり、どれをHP用にするかとか、色々吟味したうえで、ああなりました。

この頃の傾向としては、今までも多少ダークネスだった世界観が、どんどん暗くなって行っている気がするのです。

別に気分がダークネスなわけではないし、鬱々としているわけでもないのですが、曲調の傾向に引っ張られている感じですかね。

その分、作詞を練ることが増えたと言えば増えました。

一通り詞を書いても、ボカロ合成の段階で書きなおしたり。仮詞からそのまま残っている部分もあるし、多少変化させる部分もあります。

その代わり、時間はかかります。でも1ヶ月で3曲~4曲くらい作っているので、ペースとしては遅くないほうかと。

作詞にとにかく時間がかかるので、曲のほうを大量に作ってから、集中的にリリックを書いたほうが良いのかと思わなくも無し。

この文章を書いている時点で、今年も後1ヶ月無いですが、時間を無駄にしないように勧めて行きたいですね。

2019年12月



11月の音響「Babel」について



この頃は、まだ和音使ってたのかな? 10月から引き続き、和音を無視した曲を量産しているのですが、なんとかなるものですね。

暗い曲調の音が多くなったのは、不協和音を使っているせいかも。ですが、この曲はまだ普通にロックです。

「闇に住むものをevilと呼ぶの? それなら世界は未完成だ」と言う所が、一番プッシュしたいイメージかな。

その続きに塔の件があって、「ああ、この曲は『Babel』だな」と思ったので。

最初に出てくる薔薇のイメージと、後半に出てくる「奏でるも舞い踊るも自由」の部分の対比とか、作中にも出てくる「死と再生」の考え方とか、

対になって居る部分はたくさんあるのですが、二元論を提示しているわけでもありません。

「月の庭には留まることない世界があるの」と後半で語っている通り、世界は二つに分けられるほど単純ではないと言うことが言いたかったんです。

ありよりのなしくらいに、「グレー」な部分と言うのはたくさんあります。

天まで届く塔を作っても、闇をevil(邪悪)と呼ぶなら、その世界はまだまだ未完成です。



今回の作曲について



不協和ではあるけど、まだ明るいメロディーですね。バイオリンがすごく活躍。

鍵盤はロックオルガンを使用しています。リズムがかなりダンサブルですけど、ダンスミュージックではないです。

ダンスではなく、暴れているだけです(笑)。

ボイスの発音出力(ベロシティ)を調節するようになったら、浮き気味だった声が落ち着きました。

基本的には発音の高低で強弱を決めていますが、「か」行強めとか、「さ」行はっきりめ、とか、実際人間が発音するときの癖を応用しても面白いかも。

僕にとってはスタンダードな部類の音なので、そんなに難しくはなかったですけど、アウトロをどうするかに結構悩みますね。

一番最後をバイオリン残りにしようかと思ったけど、下手に伸ばさなくてもちゃんと着地してくれたので、これはこれで良かったのかと思います。

10月の音響で使ったリバーブですが、GUMIの声にデフォルトのリバーブをかけると、すごく機械ボイスっぽくのなるので、これは好みで調節したほうが良いです。