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時々徒然

イブに提出

ピアプロに前後編小説「ライトビビッドムービー」を提出しました。クリスマスに起こったありがちな話。

この物語で、ようやく「ブラックペッパーナイト」に出てきた、ペッパー爆弾魔、愛称ペッパーボマー君の本名が出てきました。

彼は「ミカ」と呼ばれています。女の子の名前みたいですけど、何故「ミカ」なのかと言うと、「ライトビビッドムービー」の中に出てくるボカロキャラを原形にした登場人物の名前が、

「リン(Rin)」は「リナ(Rina)」、「リツ(Ritsu)」は「リッツァ(Rittsua)」って、語尾を「a」にしたからです。

ペッパーボマー君は男の子なので、「ミコ」か「ミクォ」にしようかな? と思わなくもなかったんですけど、「ミクォ」って書くと、まんま「ミクオ」で、ギャグになるのでやめました。

「メガロン」が一番印象的な名前だと思うんですけど、あれは「メグッポイド」の「メグ」の語尾を「a」にして、「メガ」。メガのままだとハンバーガーみたいなので、ちょっと長めの名前にしました。

メガロンの名前だけは、「ブラックペッパーナイト」の時から登場していたのですが、今回その辺りから「登場人物の名前の語尾をaにする」と言う案を採用しました。

「リツ」がどうして「リツァ」で無いかと言うと、物語の中の本名が「リッツ」の設定だからです。

彼は男の娘なので、自分の名前を女の子っぽくしたくて「リッツァ」と名乗っていると言う裏設定があります。

毎回思うんですけど、無駄な裏設定多くない? って。

長編小説を書いてた時の名残で、何処かに伏線として使える設定を「仕込む」癖がついているんですよ。

ちなみに、「シナモン風味の蜜漬けの魂」は、焼リンゴと缶詰めの桃の間みたいな味と食感。味は焼リンゴで、食感は缶詰めの桃、だと思っていただければ。

美味しそうな魂を1年間じっくりシナモン入りの蜜に漬け込んで、クリスマスに取り出して食べるわけです。なんとも愛嬌のあるごちそうだと僕は思います。

ペッパーボマー君こと、ミカ君達は、とてもユーモラスでハートフルな連中ですが、一応「魔物」なので、食べるものはちゃんと食べます。

このままミカ君達の活躍を書く機会があれば、その「美味しそうな魂」についても、言及して行くかも知れません。

本当に、あのコラボで小説を掲載させていただいていて…良いのだろうか? って思わなくもないんですよ。

だって、「あったかくて優しい綺麗な歌」を制作されるコラボ主様の所で、あんな悲惨な物語を…いや、オチはハッピーエンドなんですけど、途中とても心苦しい展開が合ったりする物語を、

書き綴って居て良いのかなぁと思わなくもないんですよ。

でも、僕の書く世界って、どうしても「夢と愛」の「綺麗な形」だけを切り取れないんですよね。

もし、「綺麗な世界」だけを切り取るとしたら、「ブラックペッパーナイト」のような、本当にこてこてのファンタジーになります。

人が「救われるとき」「救われたいとき」って、決して「夢と愛がいっぱいで満ち足りた状態」ではないと思うんですよ。

何かが欠けていて、それを補いたい、失ったものを、取り戻せはしなくても、何故失ったのかを理解したい、そう言う時に、「救い」を求めるんじゃないかなって思うんです。

そして、今回「v flower」ちゃん? を登場させようと思って、彼女の左腕の包帯の謎を、僕なりに解釈して表現したらああなりました。

ついでに、彼女の設定を「無性者」と言うことにしました。公式イラストで、胸がまっ平だったのを覚えていたからです。

公式イラストではリンちゃんほど幼くはないし、そしてあのボーイッシュな中性的なボイスから、たぶん高校生くらい? のイメージだったんです。

一応、「普通の子供達」のことを書こうと思ったら、コイバナになったんですけど、その流れで行くと、「フラワ」ちゃんこと、「フーラ」は、一番救われない立場だよなぁと。

そう言うわけで、あの心苦しいシーンがあるのですが、だからこその「救い」を書きたかったのかも。過去を断ち切れたフーラは、きっとこれから幸せになるでしょう。

リナちゃんがもらった「バイト」の報酬については、彼女だけの秘密です。