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時々徒然

シンプルな考えで…

今回のお絵描き。「なんかスタイリッシュな感じで」。

よう意味は分からんけどね。「スタイリッシュ」。

そんなスタイリッシュな今回のお題が、

まさしく今寝ぼけている胎夢さんにピッタリな「シンプルな考えで」。

「シンプルな奴」と言うと、英語圏では、「アホな奴」ってことなんだって。

 そんな、シンプルな考えで謎を解いてしまおうと。

謎。謎なんてあったか?謎があったかも謎。これこそIt's シンプル。

ぶっつけトークなので、追求のしようがないな。

 前みたいに豆知識を披露するなら、シンプルって言えば、マザーグースの「シンプルサイモン」。

谷川俊太郎さん訳詩では、「お馬鹿なサイモン」になってたかな。

行商人からサイモン君がお菓子を受け取って、食べてから「ああ、オイラ金無かったや」って言う内容だったような…。

他にもサイモン君は色々マザーグース内で「シンプル」なことをしでかしてくれるのだが、

あまりにも何かを超越しすぎていて、マザーグースにはまっていた中学生時代の俺も意味が分からなかった覚えがある。

「英語圏のシャレはよう分からんな」とか思ったくらいで。

 しかも、アメリカン(米国式)なジョークではなく、クイーンズ(英国式)なジョークだからな分からないのかもしれない。

お菓子受け取って食べて金無かったって…犯罪すれすれですやん!!!みたいな。

まぁ、そう言う話を聞きながら育つから、英国には淑女紳士が育つのかな。

 なんかね、日本のそう言う系の話だと、戒めとか、善は勝つとか、何かしら教育的な事が踏まえられていることが多くて、

はっきり言うて異国から来た物語も、日本風の解釈になってしまうと、「ユーモア」や「美意識」が無くなっちまうのな。

大抵の人は知っている「アリとキリギリス」の話でも、夏中歌っていたキリギリスが冬に死んじゃって、ずーっと働いていた蟻だけが生き残るて言う、

日本風解釈だと「…と言うわけで、死なないためには勤勉に働かないといけません」って言う、つっまんねーサラリー人生の教訓話になってしまうんだ。

どこかの国の解釈だと、「夏中僕の歌を聴いて良い気分になっていてくれた君達が、僕を裏切るのか」って言うてキリギリスが死んで逝く…と言う話だった覚えがある。

働いている蟻達の傍らで、ずっと歌を歌い続けていたキリギリス、時には励ましにもなっただろう、時には労りにもなっただろう、

そんなキリギリスを、蟻達は冬に見捨てるのだ。

なんという冷酷非道な話だ。音楽と言う芸術への一片の理解も無いのか蟻達は!!!

と、英国淑女紳士予備軍なら怒るのかも知れない。

 なんせ、日本では、音楽は武士や貴族のたしなみでもあったが、農民にとっての音楽は、「河原乞食」と呼ばれる「歌って投げ銭もらう人々」の、

つまり「物乞いをするいやしい行為」であると見なされていたのだ。

それも、江戸時代や戦前の話ではない。つい十何年か前までは、地方の農村ではそれが頑なに信じられていたのだ。

今でも、「人前に出ると言う事は、笑われに出て行くようなもんだ」「芸能人の結婚離婚なんて、話題作りのためだ」と言うてる時代の化石が、日本人の高齢層には多い。

芸能とは、何もアイドルやタレントに限らず、伝統重々しい歌舞伎や落語やらも含まれているのだ。

もちろん、時代の化石達は、そう言う「伝統後継者」も、「所詮は河原乞食」と見下していると言う事である。

自分の人生に満足できない人間の、「羨望」の裏返しなんだろうけど。

なんにせよ、古い考えを新しい考えが払拭するって言うのは、時間のかかる事なのだよ。

なんか、全然アホな話でなくて申し訳ない。

んじゃ、また。